深刻な珊瑚白化。
8月に入ったけど、今年は島にまともな台風がまだ一つも来ていません・・。
そして気温は毎日34℃・・という例年より1〜2℃高い最高気温が続き、
誰もが近年さけばれている地球規模の温暖化を、とても身近に感じざるを得ない夏になっています。
地球異変がとても分かりやすいのは、
海の中。
八重山海域でも毎日の高気温とともに台風が来ないため、今までにないくらい海水温がドンドン上昇を続けています。
例年なら暖かい水面でも30度程度の海水温ですが、現在は、34℃〜30℃。深場でも30℃を超えています。
これは、やはり異常なこと。
友人の情報によると、浅い米原ビーチはついに水温が高いところでは37℃に達し、
美しかった珊瑚の白化はもちろん、あまりの熱さに魚が浮いて死んでいたとのことでした・・。
これもかつてなかったショックな事態です。
30℃を超える状態が長く続くと、
珊瑚は栄養分を作ってくれる褐虫藻が抜け出して白化し(色が抜けて白くなる)
やがて死に至ります。(クマノミの住むイソギンチャクも同じ。)
しかし、あまりに美しすぎる八重山の珊瑚は、現在、ほぼそのすべてがそんな危機にある状態です。
このところ 小浜島や、米原沖、そして御神崎など、
ドンドン白くなっていく珊瑚を目にして心が痛い想いの毎日・・。
後は大きめの台風が来て、海中をかき回して水温を下げてくれることが救いとなりますが、
こればかりは もう私たちにはどうしようもありません。
珊瑚白化についての分かりやすいページを見つけました。
見てみてくださいね。
海に携わっているワタシたちに出来ることは、
せめて今のこの現状をしっかりとダイバーの方々に見て頂くことくらい・・。
この異常な現象を引き起こした大元をたどれば・・
これらは人間が引き起こしたことだ、ということをきちんと認識し、
ワタシ自身も含め反省し、個人一人一人がコレカラ出来ることにつなげていかなければ・・と想っています。
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