人のパワー。
全く持って不覚にも、風邪をひいた・・・。(ぃゃ、正確にはウチノヒトから遷った)
夏風邪なんてこの仕事を始めてから、初めて。
この仕事で耳が抜けなくて困った記憶はほぼゼロだから。。
耳が抜け無いどころか、のどと鼻が腫れて、咳や熱まで出てきた・・・。
ちょうど台風やゲストさんが減った時期に入ったのが救われている。
でも、今週末からまた忙しいのでダウンしているわけにもいかない。
普段なら絶対的にいかない「病院」へ仕方なく行ってきた。
評判のいいその先生は、診察室の扉を開けたときから笑顔だった。
思わずその笑顔に甘えて「週末までになんとか治したいんですっ!」
・・・といってしまった。(ぉぃぉぃ・・・)
先生はやっぱり笑って、いろんなコトバをかけてくれた。
のどの具合を見て、コレなら何とかなるかもっ・・とも言ってくれた。
そして甘えついでに「慣れない風邪が、あまりにもしんどいんですぅ」という
超弱気なワタシに、日頃から気になっていると話した腎機能の検査とビタミンの点滴を勧めた。
点滴室では、ナースさん達が笑顔で対応してくれる。
その細かい気遣いと対応は、
ワタシが「大勢の中のただの一患者」でしか過ぎないことを忘れさせる感覚だった。
点滴に1時間も要すると聞いて「なんとか早く仕事に戻りたいんですっ」(←ほんとに最低の患者だ)
というワタシに、何度ものぞき込んでは体勢が楽になるよう出来るだけのケアをしてくれた。
そして、針を抜いてから
「忙しいだろうけど自分の体は自分にしか解らないから
周りの理解を得てちゃんと休ませなくてはいけないよ〜」
「ショウガの入った食べ物で体を温めるといいさー」とレシピまで提案してくれた。
診察室に戻り、腎機能の検査結果は問題が無いことが判ると、
先生は「よかったなーぁ・・」と、ワタシと一緒に安心してくれた。
何度もいうけど、ワタシ以外、一日に何人もの患者さんがココを訪れてることすら忘れるような感覚だ。
「とにかく週末までは、ちゃんと休むコト」の釘を刺されて診察室を出た。
点滴のおかげ、というより、ここのスタッフの方々の
人としての温かい笑顔と気遣いに触れて少し体がゲンキになった。
こんなにやっかいな患者なのに、
まっすぐに、ちゃんと自分を見てくれている安堵感。
佐々木さま〜・・・などと呼び方や立派な施設など
「体裁だけ立派」に整ってる病院なんかより、ずっと効く。
同じプロと呼ばれる人でも、
とにかく仕事を効率的にこなすことや 体裁整えるのにまず頭がいく人は、
エネルギーが自分にしか向いていない。。
まっすぐ相手と向き合い、相手にちゃんとエネルギーを向けられる人からは、
本物のゲンキをもらえる。。それはどんな薬より効くのだ・・。
人のパワーって凄い。
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