2008年04月22日
大切なもの。
ずっと以前に招待券をもらっていた映画が、この島でも遅れて公開されたので行ってみた。
正直、大して興味をそそられる題名ではなかったけど、買い物ついでにふらりと・・。
しかし思いがけずそれは、ワタシが漠然と感じていたことについて、
強く関連するメッセージ性を感じさせられる映画だった。
今、ココに生かされているワタシの思考も、感情も、魂も、言動も、肉体も・・・・全て"ワタシのもの"。
そしてワタシ以外の人達の「それら」 も、ワタシ以外のその人達のもの。
自らの内側の深い奥底から湧いてきているもの、
そして外側からやってきた感動や刺激や情報などが
一緒に自分の中で融合されたり熟したり消化されたり取捨選択を繰り返したりしながら、
自分の責任において大切に育てているもの。
それは、誰も冒すことができない自分の"大切なもの"であっていい。
違う個である限り存在する、自分と自分以外の人の間にある"大切なもの"の違い。
その違いにジャッジは必要ない。ただ相手を尊重し受容すればいい。
それを一方的に主張したり、ジャッジしたり、コントロールしようとするその思想は、
人間のエゴとしていずれ争いや支配につながっていく・・。
そんなことを改めて漠然と想っていたタイミングに見た映画。
まさに、他人の"大切なもの"までを支配したい人間の愚かさを描いてある。。
現世において、それぞれに違う個をもたされていることの意味・・。
たとえ途上であっても、そのプロセスを含めてそれが今の自分であることを許し、
そんな自分に自分で責任をもっていればいい。
それはそんなに簡単な事ではないけれど、
"大切なもの"を自身で育てようとしている姿勢そのものに誇りを持つことで、
自分とはまた違う途上の人をも、同じように許し尊重していけると思う。
Posted by chiho at 20:48│Comments(0)
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