2008年03月30日

オニヒトデのこと。

オニヒトデのこと。

 28日のオニヒトデ退治に関するブログに、
自然環境やオニヒトデに対するいろいろなコメントを頂いたこともあり、
昨日は自分なりにも少し突き詰めて考えてみた。

おとといオニヒトデを駆除棒で集めている最中に感じた、どうしようもないモヤモヤ感。
オニヒトデ大発生に対処する為に、
八重山の色んな機関が打ち出している「人の手による駆除」の方針からすれば、
自分がやっていることは、自然保護の一環のはず・・。
なのに、自然の流れに沿った正しい事をしている感覚は全く感じられず
ただ大きな違和感だけがココロに残った。

この感覚はなんなんだろう・・・。
自分の内なる感覚をワタシは信じている。
なので、この違和感がなんなのかをどうしても知りたかった。
きっとそこには真実があるはずだから。

改めて、オニヒトデについて調べてみた。
オニヒトデの大発生の原因についてや、その対処法については様々な説がある。
そこまでは知っていた。
それが自然界のリズムなのだという説があることも知っていた。
なのに、それが今まではココロに響いていなかったことに自分で驚いた。

オニヒトデが約20年に一度のサイクルで大発生し、そんな中で限られた種のサンゴの減少が起き、
そしてまた何年もの時間をかけた再生を繰り返すのは、
大いなる自然界の絶妙にプログラミングされた現象だという説。
そのサイクルは、環境汚染が問題になる以前の遙か昔から繰り返されてきたという。。

その、わかりやすいページはコチラを参照。

環境汚染や温暖化が起因している説、そしてこの自然のサイクル説。
いろいろ説がある中、ワタシはこの自然サイクルの流れだという説が一番ココロにストンと落ちた。

人間は、昔とは比べものにならないスピードの中で暮らし始めた。
自然界の何十年のサイクルスピードは、視野が目先になりがちの人間の経済スピードとは桁が違う。
ヒトがもしそんな自然界の流れをコントロールしようとしているなら、
それは、エゴであり驕りでしかない・・。。
そして、それができるはずもない・・。

ワタシの感じた感情は、それだった気がする。
あきらめでもなく、恐れでもなく、
ただそんな自然に立ち向かおうとする自分たち人間がなんだか滑稽なような無力のような・・。
そこには確固たる確証もないし、それ以外の説や今のやり方を否定するつもりもない。
ただ自分の心の中の検証で見えてきたこと・・。


もしオニヒトデの異常発生が、計算された自然界の絶妙なサイクルの流れだとしたら、
ヒトは、そのプログラムにしたがって大量に死んでいくサンゴの再生が
ちゃんとできる海洋環境をしっかりと守っていくしかない。



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Posted by chiho at 11:08│Comments(4)
この記事へのコメント
自分のもやもやを解消したいだけならそんな解釈の仕方でもよいかも知れませんね。
 shihoさんは海洋環境の為に具体的に何をされてますか?
Posted by M at 2008年03月30日 21:38
オニヒトデ大量発生原因を、オーストラリアのグレートバリアリーフで検証した番組がありました。「ディスカバリーチャンネル」だったと思います。オニヒトデは幼生の段階でかなり死滅するのですが、陸上の河川の富栄養化により、幼生の生存率が高まり、それが大量発生の主な要因だということでした。自然界のバランスを人間が狂わせているのが一番の原因だということです。オノヒトデ対策のためには、河川に流入する生活排水改善に取り組むことが重要でしょうね。人間側の問題ということです。反省~。
Posted by タロさん at 2008年03月30日 21:44
石垣島閑話から、飛んできました。
そうですよね、確かに自然のサイクルといえば、そうだし、、、、、
ただ、いえるのは、50年前と今と海を取り巻く環境がどう変わっているか?で見れば、人の手も必要?かなとも思います。なにしろ、開発開発で、石垣島の変わりようは目を覆いたくなるほど。
まだこれから、新石垣空港の大規模な自然破壊が待っている。
普通に再生すべきサンゴも再生できない、状況に追い込まれているのでは。
海を守るためには、陸上を守らないと。と思います。
Posted by 丘に上がった海坊主 at 2008年03月31日 07:53
Mさん、タロさん、丘にあがった海坊主さん。

コメントありがとうございます。

そぅ、オニヒトデに関しては、書きましたように色んな説があり、
実際、何が正しいかは、解明されていないようですね。
そしてその要素というのは、1つだけではなくそれらが複合的に作用しているのかもしれないと想います。

Mさんはワタシの知らない方の様ですが、ワタシの生活態度や想いがそんなに気になりますか??(笑)
ワタシは、残念ながら見識者でも聖人君子でもなく・・
そこら辺にいる普通のイントラガイドで、完璧な人間でもありません・・。
ご理解いただけてない方もいらっしゃるようですが、
ワタシは具体時に「こんな自然保護をしてます」という自己顕示で書いたのでも、色んな説を比較して議論するつもりもないんですよね・・^^。
こういう素性を明かした場で、ワタシの正直な気持ちを書いたに過ぎないのです。ここでかいてませんが、自分なりに見えてきたことがあったので、それぞれの方に自分の想いを見つめてもらえたらいいなぁ・・と。ただそれだけなんです。

 石垣島の今の現状は、長くここに暮らすものにとって言いようのない心が痛いモノです。それらを見て生活していれば、自分たちの生活の仕方も変わって行くのが普通の心情です。
でも、すべてのヒトがこの自然界に対し同じ価値観を持っているわけでもないことも認めないといけないと想っています。
Posted by chihochiho at 2008年03月31日 12:27
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