2008年05月23日

「動の楽しみ」と「静の楽しみ」。

「動の楽しみ」と「静の楽しみ」。


 ・・・・とうとう、見てしまった夢。
古い友人、仲のいい友人、大好きな仲間・・・
ゆっくり会いたいし話したいと常々から思ってる人。
そんな心躍るプライベートな友達からの数々の誘いに、なかなか乗れない自分。
仕事に手一杯の自分、そんな融通の利かない自分をひとり嘆いている感情だけが、
朝起きてからも残った・・。


4月終わりのG.Wが始まる頃から、
親や友達へからの携帯メールにすら満足に返信できないくらい、
心身ともに余裕のない日々が続いていた。
海へ行く日も陸番の日も、てんこもりの仕事に向き合っているウチに気づけば深夜になっている。
ゲストさんからのゴハンのお誘いにも行ける余裕すらなく、泣く泣く断る始末。

この仕事は、毎日が出会いの連続であり同窓会であり、お祭りの様だ。
たくさんの新鮮な出会いがあり、出会う人の数だけ様々な人生を感じながら、
何年来おつきあいを頂いてる懐かしい人達との再会の毎日。
人と出会い交わることが一番の至福であるワタシにとって、
ばなな号で海に繰り出し潜り語る時間は、毎日がある意味お祭りとしか言いようがない(笑)。
正直、この歳になると(どの歳??(笑))カラダが利かなくて辛いことは多々あるけど、
出来うる限りこの仕事に臨んでいることが、楽しかったりする。

「好きな事を仕事にできてていいですね〜」とか、
「商売が上手ですね」とか時折言われる。
・・・けれど、ワタシタチの場合、今の仕事は収入を得る手段という解釈の域は完全に超えている。
与えられた仕事を懸命にやっていることで結果的に自分たちのお店を何とか維持し暮らせている・・
というありがたいライフワークであり、
そのリスクが、感情的に24時間全力投球となってしまうこと なのかもしれない。

仕事の楽しみが「動の楽しみ」とすれば、プライベートな静かな時間が「静の楽しみ」。
シーズンに入ると、
悲しいかな、仕事を外した純粋にプライベートな「静」の時間はナカナカとれない。
でもワタシは、そんな「動」と「静」のバランスをどうにかうまくとりたいとずっと考えてきた。

ここ数週間の忙しい中、いつもテープルの片隅においてある本
「ゆっくり」でいいんだよ 辻信一著。

人間だけが息つくひまなく
動きまわり

忙しさとひきかえに
大切なものを
ぽとぽとと 落としていきます


そんな書き出しで始まるこの本は、
本人が楽しんでいる以外には特にこれといったなんの意味も目的もない「ムダと思える時間」の大切さを、
ゆるい論調で語ってくれてます。
人間が人間らしく生きる為には、ムダと思える時間こそが必要だと。
人間らしく生きるとは、
互いに認め合い、分け合い、助け合い、愛し合いながら生きるということ。
この本には人がドンドン失ってきた本当に大切な事について、たくさんかかれています。

深夜、お箸を置いてソファにもたれた瞬間、子供のように眠りに落ちてしまうような状況だけど、
隙あらば、とこの本を開くワタシ。
本のタイトルや主旨と、それに心底共感しつつも・・睡魔と戦っているこの自分との
かなり大きな矛盾がなんだか笑える。

「動の楽しみ」と「静の楽しみ」のバランスをうまくとれた生活を選んでいくことが、
コレカラのワタシの課題。



同じカテゴリー(想い・・・。)の記事
繋がっていく・・
繋がっていく・・(2009-06-12 23:39)

本当にありがとう。
本当にありがとう。(2009-04-13 09:21)

出来ること。
出来ること。(2008-06-25 23:33)

学ぶ。
学ぶ。(2008-04-24 22:02)

心安らぐ風景。
心安らぐ風景。(2008-04-01 11:01)

海に・・。
海に・・。(2008-03-05 23:40)


この記事へのコメント
お久しぶりです。暑くなってお忙しい毎日ですね。
あっという間に時間は過ぎていくけど、大切なものおとしてないか観察する余裕もたなきゃですね☆大切なメッセージありがとうございます☆
夏が終わる前にまた遊びにいきまーす☆
Posted by mina at 2008年05月23日 13:39
minaちゃん、お久しぶり〜。

元気でお仕事してますか〜。
歳いくごとに、1日のスピードが速くなるのは何でなんだろう??
子供の頃は・・・
今の1日の5倍くらいのゆるいスピードだったなぁ〜なんて。

忙しくても、大切なことはしっかり見つめていきたいね。
またminaちゃんに逢えるのを楽しみに待っていまーす。
Posted by ちほ@ばなな at 2008年05月23日 17:08
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。